【作成日:2019年10月29日】
美里町の有名どころいえばやはりここ【日本一の石段】ですよね。
その石段の数はなんと日本一の3333段!!
行ったことがない人からすれば数字がでかすぎて想像ができないでしょう。
はぁ?そんなん楽勝だし!たかが石段でしょ?
と思っているそこのあなた!!私も初めはそうでした。
完全にナメてかかってました。寒いかな~と思って長袖のジャージを着てタオルも持って行かないぐらいナメてました。先に言っておきますがタオルは必須です。絶対汗だくだく出てきます。
それでも余裕だしとか思うなら実際に行ってもらいたい!!
そして自分の運動不足を実感してもらいたい!車に頼って歩くことを忘れた現代人に是非ともチャレンジしてもらいたい!というか、いかにきついか地獄を見てほしい!
と、まぁ四の五の言ってても仕方ないのでいざ日本一の石段上りに出発!!
旅のお供はアクエリアスとストップウォッチ!!やはりただ登るだけでは芸がない。ということで時間もしっかりと計測していきたいと思います!
では、いってきまーす!!
石段は右側通行。ルールがしっかりあるんですね。要所要所にトイレなども設置されているようです。
ちなみに石段1つ1つの高さは約20cmぐらい。
楽勝楽勝!まだ30代だし現役バリバリだぜ!ということで意気揚々と登っていきます。調子に乗ってなぜか小走りです。
すると、200段ぐらい登ったところにこんな門があります。
信じられないかもしれませんが私、ここでやめちゃおっかなと思ってました。
たかだか200段程度で?そんなバカな!体力なさすぎだろと思ったあなた!何度も言いますが実際行ってもらいたい!!
ここまで登っただけで息がハァハァなっていたんです。もちろん小走りでもありません。
そしてここまで登った時点での時間は2分17秒!
まだ全然引き返せるレベル。しかしこんなところでやめてなにが面白いのか。遊びじゃないんだから。なんのために美里町まで来たのか。
ここは先に進むに決まってます!!ていうか進む以外選択肢はありません。
多分なんの目的も持たずに石段に来た人はここで大半は引き返すと思います。だってきついもん。
ここには手水場、喫煙所、トイレがあります。作った人さすがの読みです。
ちょっとした思い出にはここまででも十分かもですが、私はガチ勢ですから!
こんなところは【日本一の石段】の第一チェックポイントでしかありません!
先に進むとすぐに300段が見えました。
ここ【日本一の石段】では100段ごとにこういった石碑があり、今何段なのか大体分かるようになっています。こういうちょっとした工夫は大事ですよね。美里町親切~
ウソだと思われないようにきちんと証拠のためこの石碑とアクエリ君を一緒に写真に収めていきましょう!(謎の自分ルール)
400段、500段、600段、700段・・
順調です。
ウソです。何度引き返そうと思ったことか・・
自分で登りだしたクセに、なんの修行だよと半ば逆ギレ気味で登っていきます。
そしてなんとか800段到達・・
だんだんとガチで引き返せなくなってきました。
とぼとぼ歩いていると道の脇にこんなものが!
RedBullが毎年行っている白龍走という石段を含めた3333m走らしい。
この石段を駆け上るとか化け物か・・っていうかなんだその修行は・・
今年の優勝者はこの2名のようだ。多分男子と女子の部なのかな?
時間は・・32分03秒・・・これ片道の記録だよね?
ここできつさで忘れていた私のストップウォッチの存在を思い出す。
さぁ気になる現在の時間は!!
13分6秒!
約4分の1上った時点で13分。単純に13分×4で・・52分。え?白龍走の優勝者の約2倍の時間?!
いやいやいや、私結構急ぎ足で登ってきたんですが。すでにゼエゼエなってるんですけど!
まぁまぁ、目標はあくまでも完登ですから!時間は気にしない!この【日本一の石段】を上りきることに意義がある!
よし、気を取り直してどんどん行きましょう!
900段、1000段、1100段、1200段・・
この辺で私の頭の中は絶望感でいっぱい。終わりの見えない未来に心が折れる寸前。
しかも皆さんお気づきでしょうか。
ここ美里町の【日本一の石段】のルール。右側通行!!
そう・・この段数を教えてくれる石碑が建っているのは・・・左側!
そして石段の真ん中にはこんなものが!
す、すごく・・・邪魔~(私からすれば)
そう、石碑にアクエリ君を乗せて写真を撮るという謎の自分ルールにより毎回毎回この手すりを中腰でくぐらないといけない!これが結構体への負担になる。
私のアホ!と、過去の自分を責めても仕方ないのでこのままのスタイルで続行するしかない!
ガンガン登ります!
1300段、1400段、1500段、1600段、1700段・・
ここで【日本一の石段】の第2チェックポイント到達!ここにはトイレと喫煙所が設置されています。
さぁ、ここまでの私の時間は~・・・
24分34秒!!
約半分で24分ということは少しペースが上がったかな。
そしてここで私の体に異変が!!謎のランナーズハイ!
なぜか急に疲れがなくなってきました!調子に乗ってダッシュ!!2段飛びでいきます!
・・・からの100段ぐらいでダウン。しばらく座り込みました。
教訓。美里町の【日本一の石段】では調子に乗らずに自分のペースを守ること。これ絶対守ること。
1800段。なんとか自分のペースを取り戻して登ってきました。
そしてこのへんから更に心が折れる道が!
謎の直線!!・・・いらねーー!!
1歩でも最短距離で行きたいのになんだこれ!しかしこれが下りの時に大事になってくるのです。この時は知る由もなかったのですが。
よし順調に1900段到達!
すると足元にこんな昆虫がいました・・
カナブーン!!しかも見たこともないようなめっちゃきれいな色!赤がキラキラしたような色でした。
こんなレアな昆虫にも出会えるのが美里町の【日本一の石段】の魅力の一つ!・・・なのかな?
そしてとうとう・・
2000段到達!
ここまできました!もうすでに私の足腰は限界ギリギリ。
しかしここから引き返すという選択肢は皆無!というか上るも地獄、下るも地獄。精神力で上り続けます!
2100段、2200段、2300段、2400段、2500段・・
2500段まで来た時の時間は、
43分26秒!
よく分からん!!意識がもうろうとしながらも必死に自分で自分を励まします。
「行ける」「やれる」「もうちょっと」
小声でボソボソ言いながら歩を進めます。一人なのでこうでもしないと心が折れそうなんです。
そういえばここまで来るのに数名の下りてくる人たちと会ったのですが皆さんすごいさわやかな顔で挨拶をしてくれました!
挨拶率100%です!普段知らない人と挨拶をする機会もないのでなんだかすごく新鮮な気持ちでした!
これも【日本一の石段】上りの魅力の一つですね!これは間違いない!
さぁそして自分の足じゃないような重たい足を1歩ずつ1歩ずつ上げて更に上っていきます。
2600段、2700段、2800段、2900段・・
はっきり言ってこのへんはほとんど覚えていません。顔も下しか向いてません。
上ることだけに集中してたので(限界すぎて余裕0だったため)
そしてついに・・
3000段到達!!
できればキリよくここを頂上にしてほしかった!ここで終わりでも日本一だったんじゃないか!
しかしここまでくれば3333段まで残りは333段!!ゴールがかなり身近なものに!!
3100段到達!
するとその石段の先に・・
まさにゴールの光が!!こんなに嬉しかったのは久しぶりです。子供が産まれたぐらいの喜びです!
ゆっくりと1歩ずつ上り、3200段・・
3300段・・3333段まであと33段!本当にもう少し!
そしてついに!!
3333段!!【日本一の石段】の頂上!!ゴーーーール!!!
この達成感は上った人にしか分からないでしょう!ボロボロになりながら、一人寂しく、やり遂げました!!
登頂までの時間は・・
1時間1分56秒!!
今年の白龍走の優勝者の2倍の所要時間。まぁまぁ、初トライにしては上出来でしょう!しゃ、帰ろう!!
と、思ったら・・
なんか先に道が続いてるんですけど。そういえば頂上に神社があるって途中すれ違った人が言ってたな。このことか。
まぁとりあえず先へ行ってみよう。
ん?
おいおい・・
待て待て、神社どこだよ!!もったいつけすぎ!!石段3333段登った後に苦行すぎだろ!
すると私の目にこんな看板が。
簡単に言うと、「ここから約1キロ先に神社があるよ~」とのこと。
そしてその先にはこの直線。
ここで私のボロボロの身体をなんとか支えていた精神力が見事に崩壊。
そしてその場で眼下に見えるきれいな景色を一枚パシャり。
満身創痍で【日本一の石段】をここまで上った人にしか拝めない貴重なショット!!美里町はよく見えなかったけど雲仙は見えます。
ごめんなさい、これで勘弁してください。
私下りさせてもらいます!!
下りはじめの時間は1時間5分59秒!!
下りなんて全部ダッシュで下りていけるぜ!!
と余裕のスタート!!思った通り順調に1段1段下りていきます。
すると1000段ほど下りた辺りで私の足に異変が。
膝から下がガクガクプルプル。力も入れていないのにずーっと震えています。
人間限界まで足を使うとこうなるんですね。
そこから急激にペースダウン!!
そして上りでは弊害でしかなかったあの手すりがすごく助けになる!
正直あの手すりがなかったら本当に下りれなかったんじゃないかってぐらいめっちゃ頼りました!邪魔とか言ってすみません。
更にあのちょいちょい出てきていた謎の直線!!
あれも良い膝安めになるんです。いやはや、よく作られたもんだなと感心しながら下りました。
そしてやっと見えた本当のゴール!!
足プルプル、汗びっしょり。だけどなぜか分からない爽快感!!やりきった感はハンパないです!
これが【日本一の石段】の最大の魅力なんでしょう!!
そして気になる私の往復時間は・・
1時間49分46秒!!
ん~、よく分からない!でも大事なのは【日本一の石段】を上りきって無事に下りてきたという事実のみ!
道中すれ違って優しく挨拶してくれたり励ましてくれた方々に感謝!!
次は頂上の神社まで行ってお参りして帰れるようしっかりと体と精神を鍛えなおしてきます!
ちなみにここらへんの駐車場は有料です。
こういった料金箱にきちんと料金を入れていきましょう!
神様は見ています。(宝来宝来神社の神様みたいな)
名前: 日本一の石段
住所: 熊本県下益城郡美里町坂本
TEL: 0964-47-1112
ホームページ: https://www.town.kumamoto-misato.lg.jp/q/aview/71/1917.html
地図: